2014年7月26日土曜日

ゴジラに大天使のイメージを見た

月末だし、来週月初めになってからでもいいかな、と思っていたのだが、本日は朝の天気予報を見て気が変わった。何しろ昨日一日中暑くて、夕方出かけようと思っていたのに、夕方にはあまりの暑さで気持ちがわるくなって結局出かけるのを止めにしたほどだったのが、当分同じような猛暑の日が続くというのでは、これは涼みがてら映画を見に行ったほうがよさそうだと思ったわけだ。 料金はすでにシニア料金だし、吉祥寺では2Dと3D上映を交互にしていて2Dなら最低料金だからそれで十分だと思ったので早速出かけた。 実際に見る前に何度も予告編を見せられ、すでに内容のわかっている映画評論家の方の話もいくつか見ていたものの、実際に実物を見て本当に驚いた。まさかこういう内容とは思いもよらなかったのだ。 映画評論家のどなただったかが、ゴジラは神だと言っていらっしゃったのを、タイトルにgodの文字が入っているくらいの事で大げさなことを、と思っていたものだ。 今回のハリウッド版ゴジラ、登場する怪獣は実は本命のゴジラだけではない。ムートーという空を飛ぶ凶暴な怪獣がオスとメスのカップルで暴れまわり、子孫を増やそうとたくさんの卵を産むのだ。このムートーも人間の核開発の結果の放射性物質を吸収して巨大化した怪獣で、カップルだからその分強力なのだ。 人類はこの怪獣のカップルに押しつぶされていくばかりなのか、と言うときに彼らと敵対する存在としてゴジラが現れる。 ここでのゴジラの登場は自然界のバランスを崩して卵を産み勢力を広げようとしているムートー達の天敵のような存在としてだ。ムートーが自然界のバランスを崩し、人類を滅ぼして自分たちが増え広がろうと言うときに、自然界は本来のバランスを取り戻そうとして、急激に増えようとするムートーの天敵、ゴジラも同時に登場させたのだ。 ここまで来てようやく、評論家さんの言うゴジラは神という意味がわかってきた。神とは言わないが、神、つまり自然界のすべてをつかさどる大いなる存在の使者のような役割を果たす存在なのだ。自然界のバランスを崩そうとするムートーと戦うのはそういう意味なのだと。 この映画、3Dでもう一度見たいものだと思っている。 もう少し付け加えるなら。今回のこのゴジラというのは、パイレーツオブカリビアンの、命の泉の巻と同じ要素があるのだと思う。それは実を言うと日本人には深い部分で理解仕切れないものなのかもしれない、というのはこの話の根底にキリスト教的な思想を感じてしまうのだ。言ってしまえばここに登場するゴジラは大天使ではなかろうか。天地万物の創造主なる神の命を受けて、地上の秩序を乱す悪の象徴、ムートーを退治する大天使だ。 とにかくもう一度3Dで見たいものだ。

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