2013年10月23日水曜日

メインブログからの転載

相棒12-2

 
数学の絡んだ殺人事件ということで思い出したのは、故人になられたが臨床心理学者だった河合隼雄先生だ。河合先生は数学の世界を目指しておられたのがある時期に自分の程度では数学の世界では凡才でしかないと気づかされ、方向を変えたという話を読んだことがあった。数学というのは本当に天才的な才能のある人でないかぎり、そこそこで終わってしまう世界なのだそうだ。

京大教授を務められた河合先生ほどの方がそうおっしゃるのだから、高度な数学の世界には無縁の当方などはわからなくても当たり前だろうと思う。居直った気分で見始めた本日の相棒、しかし、普通の推理ドラマとしてみるとなかなか面白かった。

カイト君は今回数学については普通人の立ち位置で、普通以上の右京さんでさえ、わからないけれど数学は嫌いではないというあたりで始まった今日の話、某国の陰謀めいたはなしが絡んでコレはどう展開するのだと、固唾を呑んで見守っているうちに、あっけなく犯人は明かされて、数学は美しいものなのだという犯人のことばが印象に残る。

でも、数学って一度落ちこぼれると一生さっぱり理解できない分野になる気がする。芸術作品の美とはその辺で大きく違うようだ。


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