2013年5月18日土曜日

住友正友・・・日本とキリスト教の接点のために

以前So-netブログに出してあった住友正友の記事のバックアップ 

 このブログの書き手は、政治・経済・商業などにはからっきし弱い人間です。難しいことはまったくわかりませんし、たいして興味も持っていなかったのです。しかし、新しいコーナーを作ったのでここにはどのような内容を中心に書いたらよいかと考えたわけです。そこで、自分のこれまでのものにはない全く新しい分野を探して思いついたのが日ごろお世話になっている日経新聞にも関係の深い大企業の存在の始まり、歴史、人物に焦点を当ててみたらどうだろうかということでした。ただの好奇心の産物なのです。

 そんなわけでまず初めは、身近なところで三井住友銀行の三井と住友の始まり、歴史を調べてみることにしました。

 まず、三井を検索してみて、自分が如何に何も知らないかがわかって、非常に恥ずかしくなりました。江戸東京博物館に行く度に毎回、越後屋のミニチュアを眺めていたというのに、どうしてあの店がそこにあれだけ大きく展示されているのか、実は何もわかっていなかったのでした。大変恥ずかしい話です。

  
 次に、住友を検索してここでもまた吃驚仰天したのでした。こちらは、住友の祖の住友政友という人物に驚いたのです。

      http://www.sumitomo.gr.jp/history/index.html

 初め、僧籍にあったこの方が諸事情から還俗して、京で本と薬の店を開いたのがすべての始まりで、元々がお坊さんだった方ですから周りの人々にも大きな影響を与えて、慕われていたのだそうで、「文殊院旨意書(もんじゅいんしいがき)」「遺戒(ゆいかい)」など多くの書簡が残されているようです。

 驚いたのはこの方の、教えていたという、「正直、慈悲、清浄」を基本に、神仏を敬い、事に当たっては慎重確実を旨とし、倹約を怠らないことで、これらの精神は、永く受け継がれ、住友の「企業精神の根幹」になったというこのことでした。

 日本とキリスト教の問題で、日本人の宗教性を調べていったとき、この正直、清浄、慈悲の念に出会っていたからです。これこそは本来の日本人の深層に生きていた宗教性であろうと思っていましたが、住友政友の教えもまたそこに根ざしていたことに驚いたのです。

 時代は移り、国際化の波に乗っていやでも変わらざるをえない日本と日本人ですが、変わってしまってはいけないものもあるのだと思いました。

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 以上、こんな記事を書いていたことが判明。書き直したものとあまり変わっていないので一安心。

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