2013年5月27日月曜日

タブレットとラジオドラマ

タブレットにさまざまな書籍をダウンロードしていつでもどこでも読むことができる。実に便利な時代です。でも最近は子供の頃からの近視に乱視に老眼が加わって、おまけに緑内障まであっては、どうも昔のように本の虫になって夢中で本にかじりつくということが出来なくなってきました。

ところがある日、たまたま最近ケータイを落として買い換えたさる知人が、聖書を丸ごと入れて持って歩きたいとおっしゃるので、それならいくらでも聖書のアプリがあると言うと、そういうのではなくて聖書を全部読み上げて録音してあるものを入れておきたいのだとおっしゃいました。それは相当な分量です。果たしてそれが可能なのかどうか、どうなったのかは聞いておりません。

しかし、そのはなしがヒントになって、タブレットに本ではなくて、ラジオドラマを入れて持ってあるくのはどうだろうかと思いつきました。niconico動画などでは昔の名作ラジオドラマが結構人気があっていろいろなものが聴けるのです。自分で放送を録音してもいいし、同じダウンロードでも動画より軽いのです。

動画と違って耳と想像力の世界ですから、おめめが疲れる心配がありません。今はなくなってしまったNHKの芸術劇場とか、放送劇とか、思い出深いラジオドラマはさすがにありませんが、最近十数年の物なら名作が残っています。

古い作品に聴き飽きたらやっぱり自分で録音するのが確実でしょう。動画もいいけれど、本を読んだり、ラジオドラマを聴くのはそこに自分の感性や想像力が加わってひとつの世界を描き出すわけで、一種創造的な行為でもあるのかもしれません。

とにかく、おめめに自信がなくなってきた世代の方にはこれはスマホやタブレットの良い使い方のような気がしているところです。


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