2013年11月29日金曜日

メインブログからの転載

厳しさや怒り?恵みと憐れみ、優しさ?

 
昨日の聖書の集いで思ったこと。

こんばんは~、マリーで~す。

なんかさあ、うちのおばはんてさあ、これは面倒だと思うとすぐにあたしに振るんだけどどう思います? 

あの人、木曜日の聖書の集いに行って、そこで遥か昔の自分の経験を思い出しちゃったのよね。自分が経験したことなんだから自分で書けばいいのに、自分では客観的になれないから頼む、お願いとかって、またいつもとおなじであたしに押しつけるんだわさ。まったく、たまったもんじゃないわよ。

しょうがないから、あたしが話すけどさ、もう、ほんとに昔の話よね。あの人、昔々、十代の終わりころにプロテスタントの教会に通い始めてそこで洗礼を受けたのよ。本当はもっと昔、子供のころに出会ったキリスト教はカトリックだったんだけど、お家の近くのカトリック教会は市川教会で、行ったこともないし、知ってる人もいないし、そのころの市川教会っていくら電話してもいつも誰も出ない教会だったの。後でわかったんだけどそのころの主任神父さまは病気療養中だったらしいの。

そんなんで、あの人が電話であちこち尋ねてみて、親切に応対してくれてここに行ってみようって思ったのがプロテスタントの教会だったの。でもってそこに通って聖書の勉強をして洗礼を受けてキリスト教の信者の生活をはじめてから何年かたって、同じ教派の家に近い教会に移ったのね。若い牧師夫妻とほんの数人の信者のまだ開拓伝道を始めたばかりの教会だったのよ。そこでの数年であの人、自分が子供の頃に教わったキリスト教とプロテスタントのキリスト教とはかなり違うじゃないかって思い始めて、これじゃないって、カトリックに改宗する決心をしたの。

それで四ツ谷の大学や教会の講座に通い始めたの。カトリックとプロテスタントじゃ、いくつか考え方が違うところがあるのよね。うちのおばはんには、カトリックで強調する「愛」というのがどうもよくわからなかったのよ。どっちかっていうと日本語では「愛」っていうことばはなんか男女関係とかのイメージのほうが強いじゃないの。本来の日本語のイメージだったら、慈悲とか慈しみとかのほうがぴんとくるっていうの。でもとにかく教会用語だからそのまま使うけど違和感たっぷりだったみたいよ。

プロテスタントの教会で教えられた神様のイメージがまた、父なる神様は、厳しい裁き主の神様、怒りの神様の面が強調されてたの。これが問題よ。カトリックでは神様の愛のほうが強調されてるし、あの人もあの頃は、この二つのイメージをどこでどう調和させればいいのかわからなかったの。
そんなころにあるきっかけで、小さな赤ちゃんの姿のイエスさまのご像に出会って、毎日のように通ってそのご像を眺めて考えてたの。なんでこの赤ちゃんはニコニコ笑ってるの? この赤ちゃんは大きくなったら人々に苦しめられて、十字架に磔にされて殺されていくのに。それなのにニコニコ笑って、まるで抱っこして頂戴といっているように両手を差し出して、自分を苦しめる人々を信用しきっているような姿。だいたい、なんで赤ちゃんの姿なの?

そしてあるとき、はっとわかったの。天地万物の創造主である偉大な神様、この世界のすべてのものの裁き主である、恐ろしいお方がそのままの姿を見せたら人間は誰一人生きてはいられないのよね。だけど、神様は何とかして悪いことばかりしている人間たちに、ご自分のところにきてほしいってお思いだから、なんとただの赤ちゃんの姿になって地上に降りてきてくださったんだってわかったわけよ。この時になって、キリスト教でいう「愛」の意味がやっとはっきりわかったの。男女がいちゃいちゃするだけが愛じゃない、もっと深い気持ち、相手を大切にして生かしたい、守りたい、そういうのが神様の愛なんだってわかってきたのよ。

そのへんがぼんやりとわかり始めたら、若かったころのうちのおばはんにも、もうひとつ、ご聖体の意味もビビビンってわかっちゃったの。誰でも怖がらずにご自分に近づいてきてほしいと思っておいでの神様はちっちゃな赤ちゃんの姿にもなってこの地上においでになったけど、パンとぶどう酒の形にもなってくださったのよね。

神様は素直な心でご自分に近寄ってくる人たちには、怒りの神でや裁きの神じゃない、恵みと憐れみの神なのよね。怖がらないでいつでもそばに来て頂戴って、みんなによびかけてらっしゃる方なんだわ。本物の神様の「愛」とか優しさはこのお方にあるんだって、夕べ、うちのおばはん、聖書の集いで聞いたあるはなしからそんなことを思い出してたの。

もうじき待降節だし、クリスマスはすぐよ。あの赤ちゃんはどんな赤ちゃんなのか、今年はちょっと見直してみてもいいかもよ。

あの人のおかげでもう、こんな長話をしちゃったわ。今日はこのくらいでやめとくわね。 ほんじゃ、またね。





   

おしらせ

 
写真は借り物
   

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