2013年8月25日日曜日

メインブログからの転載

パンドラ (古いイギリス映画)

 
こんばんは~、マリーで~す。

うちのおばはん、「八重の桜」を見るのに夢中でブログのほうは放ったらかしだったの。あの人のお友達の京都生まれの女性が同志社出身で、別のお友達は群馬県人でちょっと前まではポーランドとか中国とか外国の人達を相手にお仕事をしていたんだけど今は独立して地元の紹介なんかもしてて、群馬県絡みで八重の桜の番組制作が決まった段階から紹介してたのよ。これじゃあ、もう最初から見るに決まってた番組じゃないの。会津には、たもかくさんもいるから福島も全然無関係な土地の気がしないし、「八重の桜」は他の人達の評判に関係なくずっと見てた番組だからしょうがないわ。

そんなわけでやっとこんな時間になって、パソコンを開いたのよ。

昨日、Amazonに注文していたDVDが届いたじゃない。その話ね。うちのおばはんが初めてその映画を見たのが確か中学生の頃よ。なぜかって言うと、あの人のおうち、お父さんの考えであの人が中学生になるまで家にテレビを導入してなかったの。その頃のテレビって今と違っていつでもスイッチを入れればどこのチャンネルでも番組を放映しているような時代じゃなかったのよね。そんでもって、まだ日本のテレビ局も始まってそんなに経っていないから番組自体もそんなになくて、空き時間みたいな時間帯に古い外国映画を放送してたの。そこで見たのがこの映画だったのよ。

あの人、このパンドラっていう映画が相当印象的だったみたいで、ずっともう一度見てみたいって思ってたんだわ。でも言っちゃなんだけど、あの人が中学生の頃って50年も昔、半世紀も前よ。すごく感動したってことは覚えていても、中身はすっかり忘れてたのよ。全くお粗末なんだからもう。

で、今回は本当に久しぶりに、見たかったこの映画をDVDで見て、やっとなぜあんなに感動したのか、忘れられなかったのか、やっとわかったのよ。

主演のエバ・ガードナーさんもジェイムズ・メイソンさんも一番素敵だった頃だから画面だけでも文句なく楽しめるんだけどそれだけじゃないのよ。

メイソンさん扮する神様の罰を受けて永遠の時と所をさまようオランダ人を救うことができるのはオランダ人を本当に愛している女性がオランダ人のために自分の命を差し出すことでだけだったのね。「何を犠牲にするかで愛の深さが決まる」ってわけよ。この映画は愛しあう二人のはなしだったの。

さまよえるオランダ人の話はオペラにもあるし、あのパイレーツオブカリビアンにも形を変えて、船の名前がフライングダッチマン、船長はタコのお化けのデイビー・ジョーンズとして出てきてたわ。でもこちらのフライングダッチマン、さまよえるオランダ人は愛する女性の死も恐れない愛で永遠の罰から救い出されるの。

これってキリスト教の教えそのまんまじゃないの、うちのおばはん、やっと何故自分があんなに感動したのか、忘れられなかったのか、50年も経って分かったのよ。おかげでいろいろなことを考えさせられたみたいよ。

だけどこの話はこのへんでおしまいにするわよ、長くなりすぎちゃうもの。それより機会があったら実際にDVDを見てみたらいいわ。わかる人にはわかると思うな。

ほんじゃまたね。

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